ポケットにカイロ入れると暖かい

冷え性だもんいつでもどうぞ高田君はそう言っていつもジャケットのポケットを貸してくれた。
あの日初めて高田君のポケットに手を入れて以来高田君が私に会う時もしくは合いそうな時には事前にポケットをホッカイロで温めていることを知ったのは付き合ってからかなり経った頃だった。
初めての日は多分 ホッカイロが入っていたのだろう高田君はそのことを私に言わない私も効かない彼の優しさが嬉しくて好きだったでもいつからだろう彼のポケットに手を入れるのが怖くなったのは付き合って何年も経った頃結婚して一緒にいるのが当たり前になった頃子供が生まれて大きくなってお互い横に並んで歩くことがなくなった頃私は今夫のダウンジャケットを見つめている。実は、コモゴルファーズアカデミーの口コミや評判を検証すると実際の効果とは違っており、子供達が家を出てそれぞれ新しい生活を始めてから私たちはちょっとぎこちない彼のポケットはまだ暖かいのだろうか確かめてみたいなと思うけれどちょっと怖い気もする。
ただ夫とふたりで並んで歩いているだけなのに私はなんだか緊張する目の前にいるこの人はもう高田君じゃなくて私も石井さんじゃないだけどそのポケットはまだ暖かいのだろうか私は夫が信仰に気を取られているすきにそのジャケットのポケットに手を突っ込んだ。
寒空に冷えて氷のようになっていた私の手がポケットの中で溶ける何寒いのんじゃーはいポケットの中に夫のても入ってきて私の手を握る冷たいそう言って笑う夫の顔がちょっとだけ高田君に戻っていた。